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要らないかもしれませんが、、人生のスパイス、イタリアンスピリットをおすそわけ。


by AYA

ジャンナ・マジック

世界各国どこでもそうなのかもしれないが、イタリアには

「世界は自分中心にまわってる。」

と信じているとしか思えない女がいる。

彼女の喜びはみんなの喜びであり、彼女の問題は全世界の問題で

夜中の12時に彼女の家の電球が切れたら、誰かが付け替えに出向く。。

5年前に前の旦那さんと離婚が決まったときに、それまでは旦那が担当していた
業務のほとんどが、友人に振り分けられることとなった。。

今まで何の不便もなかった生活から一転したせいか何か不便なことがおこると
精神不安定に陥る。

知らない間にどうやら私はPC、デジカメ、フェイスブック担当に任命されていた模様。

「もしもし?AYA、昨日から私とっても調子が悪いの。。やっぱり一人じゃなんにも
できないのよ。それなのに私は天涯孤独。。。一人なのよ。一人。。。

フェイスブックのプロフィール写真変えにきて。おねがい。
前教えてもらったけど、どうやってもできないの。もー2時間もやってるのに。
私には無理よー。私は馬鹿でどうしようもないのよ。。ぐすん。明日の朝とか寄れない?
あなたと少し一緒に時間すごしたいし。(後付)
あ、それからアムレートに車の調子をみてもらいたいんだけど、彼にいっといてくれない?」

こっちが忙しい時はかなりイラッっときてひきつりながら

「ジャンナ、あのねー。今仕事中。明日はぜっーたい無理だから、また後でこっちから電話する。チャオ。」

ガチャン!と切ることもしばしば。

でも、、なぜかほっとけない。。  

しょーがないから会いに行くとまるで、吹雪の雪山で遭難中に救急隊員を見つけたかのような顔で

「ありがとう、、もう死ぬかと思った。。(死んでみやがれ。。と思ったことあります。)
やっぱり頼りになるのは友達。友達っていいわね。
あなたは私の娘みたいなものだし。。」

などと言って泣き出す。。。

気づいたらこの死亡寸前の遭難者を助ける感覚。。に私だけじゃなく皆がやられてしまっている。。

誰に対してもこんな様子で、家事担当、掃除担当、庭、水回り、車、ガス暖房、それぞれ
担当者=友達がいる。。

去年からは新しい彼ができたおかげで業務はかなり軽減されたものの、新彼には負担を
かけすぎて逃げられないようにしているのか、友人割り当て業務はほぼ据え置きとなった。

ある意味、すごい生命力を持った女。。その人の名はジャンナ・プジェッリ。

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彼女の誕生日には元気づけるためにパーティが開かれる。

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彼女の喜ぶ顔をみるために友人がケーキをつくる。

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本人は新彼に送られた赤いドレスに身を包み、64歳のくせにさりげなく62歳のキャンドルを用意させてる。。

「みんなありがとう!!私って世界一幸せもの。。みんなのおかげよ。」うるうる。。。

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でひととおり終わったあとには、

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「あっつーい、この家、、シモネッタったら、よくこんなとこで住めるわね。もー耐えられない。」などと言って
お皿をうちわがわりにしてる。。。


おい、ほんと誰かなんとかしろ、この女。。と思うのだが

でもなぜか、またひきつけられている。。。

62歳おめでとう、ジャンナ。。。
by ayamatsui | 2011-07-12 02:16 | イタリア女