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要らないかもしれませんが、、人生のスパイス、イタリアンスピリットをおすそわけ。


by AYA
さて、日本へ。
今回は初のスイス航空で成田へ。。
アリタリアではない帰国便を使うのは本当に久しぶり。
フィレンツェからの乗り継ぎはローマ フィウミチーノではなく、チューリッヒ。

現在ここ。チューリッヒ。
何かが大きく違う。。同じ空港は空港でも。。。
何が、、、って考えてみた。
まず言うまでもなく空港の設計自体が美しい。

ズリーゴ アエロポルト /チューリッヒ空港_d0179770_1715170.jpg

ガラス張りのゲート前には雪景色。そこに現れる飛行機たち。。
そしてロッジのような木でできた椅子と空間。
ハードの差はローマと歴然。。

でもただそれだけじゃなくて、、、
そんなことじゃなくて、、、ここの空港は、、、

空港なのに、、、、

静か!なのです。びっくり!〈←この思考回路がもうおかしいのかな。。)

プッシュー、プッシュー!!ガチャガチャ。エスプレッソを入れる音、
カチカチ、バッリーン食器の音。

「おーい、カッフェ3つ!一つはマッキャート!!。」

「チャーオ、マンマ!!今ローマだよ。」「プロント? プロント?ちょっと聞こえる?!!」

「こらー、ジャコモ、こっちに来なさい!こっちよ!!」

などなどの騒音がなく
しかも、、、音が、、、小さい。
ひとびとの声が、、、小さい。
皆さんまるで小鳥のように、、ささやいていらっしゃる。。

なんて落ち着いた空港なのでしょうか。。。
衝撃で、、感激でこころの中で叫んでしまいました。
「ファンタスティコ!!」

すっかり心を豊かにして、、ゆっくりカフェでもしながら本でもよもうかしら、、と
さわやかなお兄さんにエスプレッソを注文。

一口飲んでまた思わず叫んでしまいました。
「ファ スキーホ。、(fa schifo...げ、最悪。)」

ま、イタリアの空港にもスイスに勝る何かが一つでも存在したってことね。よかった。。
となにやらほっとしてる自分が、かわいかったりするのでした。

ところで、イタリア語でチューリッヒはズリーゴ。

ごめんなさいね。スイスの皆様。
ひどいですわよね。この呼び方。そっか英語がズリーックだから。。
でもねぇ、ズリーゴ。。
ここはズリーゴではなくチューリッヒ!という響きが正しいと思います。

Parisをパリージと呼び、Londonをロンドラと呼んでいるセンスなきイタリア語地名の中でも
スイスのズリーゴは、、なんだか言葉をこえて悪意さえ感じる(笑)。。のは私だけでしょうか。
# by ayamatsui | 2012-02-03 16:41 | イタリア語

NO!ダフ屋

日本の食業界を担う若手社長とこれまた日本を代表するカリスマシェフをローマでご一緒させてもらいました。

いそがしい市場視察の合間にセリエA観戦を入れることに。。
さすが日本を代表する若手のお二人はパワーが違う!

スタジアムについた際にはすでにサッカーの試合は始まっていた。
タクシーから降りようとしていると、ダフ屋のおにいさんがすごい勢いでやってきた。

サッカーファンの皆様どうぞご注意ください。
イタリアではもうダフ屋は存在できないのです。
約2年前にテロ、スタジアムでの暴動制御のため、チケットにはそれぞれ自分の名前が事前登録され、
入口で身分証明書をみせないとスタジアムには入れないシステムが取られるようになりました。

イタリア国民はサッカーチケットを買うのに事前登録が必要、外国人は正規の場所でないとチケット購入
はできません。

2008年に友人とサッカー観戦したときにはそんなことは一切なかったのに。。。
イタリアで暮らしながらサッカーのことをまったくしらない私。
ダフ屋にだまされました。。。なんのためにアテンドしてんだか。

入口のチケットチェックのおにいさんに事情を話してなんどもなんどもお願い、、、、してみたけど
「中でチェックがあったときに俺のクビが飛ぶんだよー。勘弁して。」ってことでダメ。厳しい。

お優しいお二人は、
「いい勉強になった。勉強料としては安いよ。」
「イタリアがそんな進んだシステムを取ってたなんてすげーよ。」
「サッカー観戦などしないで、仕事しろってことだよ。さ、市場いこ。」

などなど、、事態をとても前向きな空気に換えてくださる。

その優しさに涙。。ありがとうございました。。
しかし、なさけない。。。

あのダフ屋めーーー。知ってて売りつけやがったなぁ。
まぁ、悲しいあなたはそうやって日々暮らしてるんですもんね。
しっかし、今度会ったらただじゃおかねーぞ。

どうか皆様 セリエA観戦の際、ダフ屋からチケットは購入できませんのでご注意ください。

そしてまた試合が終わったらチケット売り場は完全に閉まりますのでご注意ください。
# by ayamatsui | 2012-01-30 16:22 | イタリア魂!

L'amore e' il motore di tutto..

昨日、イタリアに限らずどこでもありがちな、ご飯中の恋愛談義の際

イタリア人がさりげなく言ったフレーズ。

L' amore e' il motore di tutto...

「愛は全てを動かすエンジンだ。」

「だってさ、90才になった時人生振り返って何を思い出すかって、、

たとえ痴呆症になったとしてもだよ、、、

本当に愛した人のことくらいだと思うんだよ。」

ってあんたまだ30歳なのに、、

でも、、ふむ。。

そうかもしれないな。。

御年86歳のアム爺もそういや一度、、そんなこと言ってたっけ。年齢的に信憑性ありすぎ。
いくつになってもそれを思いだすだけで生きていけるもんだって。。

すべてを動かすエンジン。愛。

人生も、仕事も、政治も、困難にたちむかうことも。


イタリアに大きく感じるのはこの愛の部分。

例えば原発。 

「イタリアはフランスから買ってるじゃん。」っておっしゃる方もいらっしゃるでしょう。

でもイタリア人は、なかったらなかったで別の方法をみつけると思います。

2011年の国民投票前の圧倒的な反原発運動。

どんなに経済利益主義の政治家が動いたとしても、、マンマとバッボが子供を自分たちでさえよく
理解できない原発なんぞの危険にさらさせない。体はって反対する。
どこかほかの国が売ってくれるならありがたくそこから買います。

少々夜が暗かろうが、冬が半端なく寒かろうが、夏が暑かろうが、電子レンジがなからろうが、
経済が滞ろうが、、、

そんなことは、愛の前にはどうだっていいんだろうなぁ。

日本は原発なしにはやっていけないってほんとにそうなんだろうか。と思う。

訳わかってない女がそんな無責任なこと言うなって思われるかもしれない。

でもこういう専門家でさえ訳のわかんないことに関しては 愛だけを頼りに考えるのが正しい気がする。

L'amore e' il motore di tutto.
愛は全てを動かすエンジン。

愛があれば全てが動いていくのだから。

それで動かせないものなんて、、無理に動かさなくていいじゃないか。とさえ思う。
# by ayamatsui | 2012-01-09 04:05 | Amore アモーレ

この世界へようこそ。。

世の中には不思議とご縁のある人っていうのがいるものですね。

知り合いを通してであったイタリア人ご夫婦。
新婚旅行で日本を訪問し、奥さんが食あたりですごい腹痛で救急車で運ばれたにもかかわらず、
日本の病院の対応に大満足し夫婦そろって大の日本ファンに。
インテリの旦那様は漢字まで習いはじめ。。

数年後、懲りずに再度お正月休みに日本を訪問された際に私も偶然帰国していて初詣をご一緒することに。

春日大社ではりきって引いたおみくじ、、

新年早々「凶」なのに、、、それでもまだ日本好きでいてくれ、、

北イタリア、ベルガモ在住の彼らとはなかなか会う機会がないけれど偶然の都合が重なり
一年に2回はお会いしていました。

夏前に会ったときにはご懐妊のニュース。
秋口にはおなかがぽっこりふくらんできていて、、

今回生まれてしばらくしたらカナダへの引っ越しもあるし、、、
きっと忙しくなるからその前にベルガモに会いにいく約束がやっとかなって。

かわいいベビー服も選んで朝、はりきって出かけた電車の中、旦那様から電話。

「実は今、**した。。。」

「え?なんて?電車の中でよく聞こえないんだけど。」

「e' rotta l'aqua..」

「直訳:水が壊れた。。って、、考えること2秒。 =破水。

えーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

とにかく病院に向かい。。初産だし後10時間くらいかかるんだろうと思いきや。。

着いたらスッキリ生まれておられました。 
早っ!!(フィレンツェ→ベルガモ 所要時間約3時間。)

初めてみたガラス張りの新生児の部屋。。

自分の赤ちゃんを見守る、旦那さんや親戚の方々。。

なんとも言えない感覚。。


この世界へようこそ。。_d0179770_3552815.jpg



この上なく温かくて幸せな空気にあふれた空間。

10時間でもそこにたって飽きずに見ていられるような。

新しい命が。。そこに。確かに口をむにゃむにゃさせて、、。



「ごめんねー。あと2週間はもつはずだったんだけどさぁ。」って元気な奥さん。

いやいや、お見事。立派。早かったねー。大丈夫なの体?

「大丈夫、大丈夫、それよりおなかへった・・・」 出したもんなぁ。そりゃ。。


もう一度新生児の部屋へ。。

名前は、、イタリア人らしからぬ、マヤちゃん。。かわいいなぁ。

その横のベッドには同じ日に生まれた

モハメッド君。 あらインターナショナル。

ミラノのISMUの統計によると、2010年のミラノの新生児の4人に1人が外国人。

ベルガモも移民の数は多い。

イタリアの少子化が進む中こちらも移民が貢献することになるだろうに、それに
懸念する声も多い。

ベルガモはいまだに、Lega Nord 北部同盟の影響力が強く、移民排斥特に
イスラム教に対する風当たりは強い。

二人の赤ちゃんは全然違う未来がまっているだろうに、今この瞬間はこの病院の
同じ部屋で自分の将来なんか考えずに、眠っている。。

昨日の日付がついた赤ちゃんは顔の表情がさらに人類。。一日で表情がぜんぜん
違うんですね。

みんな、、、シアワセに。。育ってほしい。わんぱくでもいい。。


ことの早さにおっつけない旦那様の親戚一同と夕食にベルガモ名物ポレンタをほうばり、
この家族との不思議な縁を感じた一日でした。

想像もしなかった偶然。。忘れない一日。

そんな日に立ち会わせてくれてありがとう。



Per Maya, La mamma Leila & Papa' Guido..
# by ayamatsui | 2012-01-06 02:38 | 思うこと。

新しい年 2012

新年あけましておめでとうございます!

今年もみなさんにとって良い一年になりますように。。

無事に生きてます。
やっと終わりました。。

毎年恒例のあれです。

「食の軽い拷問週間」。

24日イブのお魚の日を皮切りに、25日お肉どっかーん、パネットーネにパンドーロに、、
新年までなだれ込む。。。そりゃもうイタリア人の食欲が一年で一番発揮される週間です。

「みなさんもしかして、胃袋の限界に挑戦してらっしゃる・・?」とか
「あの、、カロリー的に一週間は軽く持つはずなんですけど。。」とか
運悪く(?)この時期に日本からやってきた友人に聞かれたりするのですが。

おそろしいのは、私、イタリアに暮らし始めたころは太田胃酸にすっかり
お世話になっていたというのに、最近では楽勝。。なこと :))

わいわい、がやがや、、、この人たちいったい何時までしゃべり、食べ続けるんだか。。


In Italia nessuno muore di fame!!

「イタリアでは飢えで死ぬやつはいない。」

そりゃそうでしょうね。。


ユーロは100円を切ったというのに。。

イタリア、今年も元気にスタートです :)))))
# by ayamatsui | 2012-01-03 01:16 | イタリア魂!